運動会。応援団長って、そういうことか。
2016.5.21
息子の小学校最後の運動会がおわった。
今年も白組応援団。
太鼓役は後輩にゆずりって、
扇子を振って、大声を出していた。
白組の団長で、体の大きいコウキも、小さな団員たちを引っ張ってがんばってる。
息子が一年生のころ、六年生がまるで大人のように大きく見えた。
ソーラン節を踊る彼らは、カッコいいなぁ!と、たくましく感じて
一年生の息子らも、ホントにこんなふうに育つのだろうかと、
なかなか想像できずにいたのだけれど、
あっというまに、6年生。
でも、なんだかあの時の6年生に比べたら、幼く見えてしまうから、不思議だ。
たしかに体は大きくなった。まるで中学生に見える子もいる。
でもやっぱり印象が違う。
きっと、今日の一年生のお父さんたちも、
同じように6年生をたくましく思ってるのだろうなぁ。
そんなことをぼんやり考えていたら、
赤組席の大きな応援の声が聞こえて来て、そちらを見ると
団長のヒロトが、必死の形相で応援歌を歌っている。
それにつられて赤組席の子どもらは、やっぱり必死で声を合わせている。
この時点で赤組は負けていている。
さらに3、4学年の選抜リレーでも惜敗して、
もんどりうって悔しがるヒロトたち赤組。
白組とくらべると赤組のほうが、断然盛り上がっている。
必死で応援する赤組応援団たちに、赤組全体の気持ちが一つになっているみたい。
負けてるけど、絶対今年は赤組のほうが記憶に残る運動会になるんだろうなぁ。
そうか、応援団って、そのためにあったのか。
みんなの気持ちを一つのチームに帰属させて、
仲間意識を高める。
そうなると運動会は、断然盛り上がって楽しい!
ヒロトは無意識にわかってるんだろう。
大声で全身を使って応援を続けている。
がんばったなヒロト。かっこいいぜ!
6年のソーランが終わって、
最後の種目、高学年選抜リレー。
直前に入場ゲートにいたヒロトが、
「あー!○○のおとうさん!」って寄って来て
「オレさ、もうやだよ!」
「何が?ヒロトがんばってるじゃん」ていうと
「リレー、おれさアンカーなんだよ、だけど、スゲー早いコウキとマカがいるんだよぉー!もうどうしよう!あ〜〜〜っ!」って。
責任感からか珍しくナーバスになってる。
門外漢の僕にだけ本音をぶつけているようだ。
「全部体にまかせて無心で走ることや。勝負は時の運やしな」
結果は残念ながらゴール前でコウキに抜かれて、ヒロト悔しい3位。
でも、赤組マカが1位。女子も赤組マイちゃんが1位。
優勝ゆくえがわからなくなった。
白組応援団の息子はがっくり
「負けたわ…逆転負けや」
としょんぼりして、
結果発表を聞きに、朝礼台前に歩いていく。↓
そして、掲示板に発表される点数は!
まさかのぞろ目で同点!
リードしていた白組は、落胆の表情。
でも、となりの赤組からは、大きな歓声が上がった。