新型コロナウイルスで思うこと
2020.4.6
新型コロナウイルス問題で
心配なことがいっぱいです。
いつまで?
子どもの学校は?
仕事は?
自分は感染してない?
毎日、情報が飛び交い
頭の中を整理するのが大変。
そして今日ぐらいから、少しづつ
おぼろげに見えていた日本の新型コロナウイルスの対応の不備が、
ハッキリと輪郭を表したように思いますので
僕が今感じていることを書いてみます。
前から言われている疑問
↓
【PCR検査の数がものすごく少ない」(してくれない)問題】
↑1番は韓国。2番は、オーストラリア!
日本は下から2番目です…。
↑日本は下から4番目です。
グラフで、相当少ないのがわかりますよね。
さて!
感染者が増え始めた今はさらに深刻です!
●症状があっても検査してくれない(相当な重症にならないと検査してくれない?)
●濃厚接触者でも検査してくれない(えっ!クラスター潰しをしてるんじゃなかったの?)
●感染者の多いヨーロッパからの帰国者で症状が出ていても、重症でないと検査してくれない
(ちょっと総理!検閲を強化するって言ってたはずでは?)
このやり方では、数字に出てこない感染者はどんどん増えます。
(僕みたいな絵本作家でもわかります)
つまり保健所は
「どんどん感染者が増えてもOKです」と言っているのも同じです。
さらに言えば、
厚労省や総理大臣が
「積極的にPCR検査をするように!」と国会で命令してるのを
保健所は無視していると言うことなのか?
では、なぜこんなことが起きるのか?
仮定1
思っていたよりも深刻な日本の医療機関の脆弱さ。
病床数が驚くほど少ない上に、医者も医療従事者も少ないので、広く検査するとすぐに医療崩壊してしまうから。
仮定2
政府は「1日に7000検体は検査できる能力がある」と言っていたけど実はそんな能力は日本にはなくて、すでに保健所のキャパがオーバーしているから。
仮定3
政府は感染者数を少なく見せるために、検査を増やすと言いながら本当は検査数をおさえているから。
この三つの仮定を立てて僕は考えていました。
そこで最近、いろんな情報が新たに出てきたことで、見えてきたことは
↓
仮定1、仮定2、仮定3全部当たりなんじゃないか?!ってことです。
理由です
仮定1について
日本のICU床(集中医療室のベッド数)の数は、イタリアの半数以下だった事実(人口比で)
日本は10万人に5床、イタリアは10万人で12床だった。
5千人の重症患者に対して二人しかICUに入れないと言うこと。
今でさえ、病院の医者、看護師は新型コロナの患者が入ってきたことで
てんてこ舞い、ギリギリの勤務状態が始まっていることが報道されました。
仮定2について
保健所勤務者の声が漏れ出して「とてもじゃないが、今ですら捌き切れてない」ことが報道され始めた。
これが一番のネックとなっているのかもしれない。
今の保健所の体制、やり方を変えることが急務。保健所の方達はもう手一杯なのに何も強化されないので、仕方なく断っているのか?
仮定3について
【オリンピック延期が決まるまでの政府の態度】
→「日本は感染者少ないからまだ大丈夫」的な言動を繰り返す。
しかし
【オリンピック延期が決まった直後から急変】
→「国難である、イベント、人が集まる場所は全部自粛せよ!」
あまりにも露骨に態度を変化させました。
これによって、初期の対応が遅れた。
さて、これから私たちが気をつけるべきことはなんでしょう。
それは、
自分もかからないし
他人にうつさない。
これに尽きます。
なぜなら、
今でさえ、感染して重症化しても、まずICUに入れてもらえる可能性は少ないです。
今後、感染者が増えれば普通の病室ですら入るのは難しくなります。
だけど、検査なしで、どこまで自分がかかってないと言い切れるのか。人にうつさないと言い切れるのか。いつまで家にじっといなければいけないのか、どうやって判断する?
国民に自粛の要請も大切だと思うが、検査体制をしっかりさせないと、みんな身動き取れなくなってしまう。
[Forbes Japan]のウェブ上で感染した方の手記が公開されてますが
これを読むと、
「重症化してなくてもインフルエンザの30倍しんどい」
そうです。
この方(Globality CEOの渡辺一誠さん)は、個室の病室で治療を受けてるそうですが、
今後は、このような厚遇は受けられそうにありません。
そして、このようなことが、母、父、祖母、祖父、子ども、妻にも起こるかもしれません。
「自分の不注意で家族が感染し重症化して、仮設病棟で2週間もたった一人でもがき苦しむ」なんてことは絶対に避けたいものです。
上記の渡辺一誠さんの記事を読めば、
「 インフルエンザとあまりかわらないぐらいの病気でしょ」と言っている人が
今もたくさんいますが、実はもっともっと怖いウイルスであることがよくわかります。
そりゃそうです。もし、新型コロナがインフルエンザとかわらないのならイタリヤ、スペインのような医療崩壊が毎年起こっているはずなのです。
最後に、
検査しっかりしてこなかった日本の政策によって、
これからどんなツケが回ってくるのでしょう。
↓
●感染爆発の準備が出来てないことで、
「検査出来なかった感染者が重症になったとしても、
手いっぱいなので諦めてください」という現場が出てくる。
●怪しい人は自宅待機。治っても、それがコロナだったのかわからないので、また症状が何か出たら自宅待機。いつまでも仕事、学校に復帰できない人が大量に出る。
検査しないということは、誰が免疫があるかもわからないのです。
検査していれば免疫ができた人は、あるいは完治した人は、自由に動いて働けます。病院では、隔離病棟で看護もできます。老人介護にも復帰できます。
貴重な働き手であり消費者となるのです。
下にリンクを貼っておきました。
【リンク】
中山伸弥教授のサイトもリンクしておきます。
素人でも納得のいく解説、提言をされております。
山中伸弥さんによる新型コロナウイルス情報発信
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html
渡辺一誠さんのサイトをリンクしておきます。
この手記を読めば
自分に陽性診断された瞬間から、自分に何が起こるのか、検査結果を聞く前に何を準備すべきかを教えられ、考えさせてもらえます。
【これで「軽症」と言うのか。新型コロナ感染で入院中、渡辺一誠さんの手記】https://forbesjapan.com/articles/detail/33415
新型コロナウイルスへの対処と日米同盟 The Asahi Shinbun GLOBE+
https://globe.asahi.com/article/13250862
「保健所のパンク」で検査ができない? 進まぬ人員強化 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASN4575V0N45UCLV008.html
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する理事長声明
日本集中治療医学会
https://www.jsicm.org/news/statement200401.html
看護師、深刻な人手不足 日テレNEWS24
https://www.news24.jp/articles/2020/04/03/07619919.html