やっかいものが宝ものになった話
小学校で、たくさん現れるカメムシは、みんなの嫌われ者。ある日、校長先生は「このカメムシ、なんて名前なんだろう?」と図鑑を開いた。そして調べたことをカメムシの写真と一緒に廊下に貼ってみた。そうしたらある男の子が「先生、このカメムシはなんて名前ですか?」と新たなカメムシを持って校長室にやってきた。そうやって廊下の壁には、どんどんカメムシの種類が増えていく。次々と子どもたちが面白がってカメムシを調べ始めたのだ。
気がつくと、カメムシは嫌われ者からすっかり子どもたちの興味の対象に変わっていった。昆虫もよく観察して、名前を知っていけば、不気味な存在ではなく親しみのある面白い存在に変わっていくということを実践した校長先生と子どもたちの感動の実話を絵本に。
岩手県葛巻町の素晴らしい自然を舞台に、子どもたちと一緒にカメムシについて知っていける素敵な絵本。
巻末には自分の昆虫図鑑が作れるシートがついている
裏にはゴホンダイコクコガネの例が こうやって書けばいいよ