「A1あそびうたグランプリ」のCDが出来た。
投稿者 koshirohata 日時 2017年9月16日
2017.9.16
去年、「A1あそびうたグランプリ」のイラストを描かせてもらった。
先日、そのCDが出来たので、
中川ひろたかさんが送ってきてくださった。
タイトル文字は長谷川義史さんでしょうか。
なかなか無い組み合わせで、嬉しい。
このイラスト、とても気に入っていて
何かの機会にこういう絵の絵本をつくってみたい。
中も曲もすごく可愛い!
興味ある方は買うが良いでしょう。
2017年9月から年末までの講演、原画展、ワークショップのまとめ
投稿者 koshirohata 日時 2017年8月30日
2017.8.30
【9月3日 松本市 長野県絵本大賞記念講演会】松本市中央図書館 13時から
詳しくはこちら→
【9月29日 豊田市 講演会】豊田市中央図書館 10時15分から 1200円
大人向けのお話になります。
【10月1日 伊那市 ワークショップ】伊那市立中央図書館 13時30分から
帽子作りのワークショップです。保護者の方も一緒に作りますよ。
【10月22日 福岡市 講演会 粕屋町図書館】午後
原画展最終日に講演をします。小学生からどうぞ。
【11月7日 鳥取県倉吉市】例年どうり鳥取県の倉吉幼稚園で連日のワークショップです。
【11月18日 群上市 ワークショップ】 群上市図書館 10時から11時30分
帽子作りのワークショップです。保護者の方も一緒に作りますよ。
【11月18日 群上市 お話会】 群上市図書館13時30分から14時30分
【11月25日 大阪市、空色画房】応援カレンダーのイベント 17時から
スロヴァキア在住の降矢ななさんも参加!作家が順番に絵本を読んだり歌を歌ったり。
めったにない機会をどうぞお見逃しなく!
【12月2日 東京都練馬区】ココネリ 練馬駅隣接14時から15時30分
親子で楽しめる会にします。
原画展
【10月6日から22日 福岡県粕屋郡粕屋町図書館で原画展】
応援カレンダー原画展
【東京:クレヨンハウス 10/16(月)~11/10(金)】
【大阪:空色画房 11/16(木)~12/2(土)】25日のイベントに参加予定。
【京都:堺町画廊 2018.1/13(土)~1/21(日)】
2017年の花火会
投稿者 koshirohata 日時 2017年8月21日
2017.8.21
今年も息子の友だちを呼んで花火会。
今年は女子がいなくて男の子ばっかり。
中学生になった男の子が集まると、ちょっとむさくるしい。
しかも、みな声が低くなって別人みたい。
どうも、慣れない。
かすれた声はユーマ。声変わりの真っ最中か。
息子だけがまだ高い声で叫んでいる。
騒ぎまくって、はしゃぎまくって。笑い声が止まらない。
声は低くなっても、まだまだ、プリミティブな少年たち。
そして最後はやっぱり線香花火。
あー、終わるか?
まだまだ、まだまだ。
ほら、また来た。
ますます、弾ける。
落ちた!一瞬の流れ星。
地面に落ちた小さな星は、ゆっくり小さくなって消えて行った。
ミルクの散歩
投稿者 koshirohata 日時 2017年8月13日
2017.8.13
嫁さんの実家の犬、名前はミルク。
垂れ耳で、いつまでも童顔で可愛い。
お盆に行くと、ミルクの散歩に付き合うのが楽しみだ。
毛並みは白いが、耳だけ少し茶色が混ざっている。
スピッツと茶色い犬の雑種だろうか。
二年前までは、会うとピョンピョン跳ねて喜んでいた。
ところが、今年はすっかり落ち着いていて
クンクンと、鼻をくっつけてきて
「よう!元気そうだな」と
軽く挨拶するだけだ。
見た目は、レトリバーの幼犬に間違えられるほど幼いくせに。
すっかり大人になったんだな。
↓先日のお盆休み、二年ぶりにミルクの動画を撮った。
↓こっちは、息子が撮った動画。
息子はちょっと変わったものを面白がる。撮る動画もちょっと変わっている。
うちで飼っているわけではないが
すっかり気の知れた仲になった。
犬の友人。
「ミルク、また散歩に付き合ってくれよ」
小値賀島 2017の夏休みvol.3 生き物編
投稿者 koshirohata 日時 2017年8月12日
2017.7.24~29
小値賀島で見た生き物シリーズ。
まず、フェリーで早朝について
車が来るまで暇なので港を覗いて見た。
お、いるいる、魚がいっぱい。
すると息子らは
魚たちの動画を撮影しようと
一脚にTG-4を着けて水中にドボン。
「あ、写ってる!写ってる!」
さらに、後日、漁協の前の港を覗くと!
「うわー!めっちゃいるー」
キビナゴを撒いて撮影したのが下の動画です。
次は
砂浜や磯で見た生き物。
ムラサキウニ。
今年は大量にいた。磯はウニだらけ。冬にはきっとよく育っておいしいんだろうなぁ。
バフンウニ
カニ
ウミウシ
ミズクラゲは、子どもたちのおもちゃに。
プルプル感に大喜びで遊んでいた。
キンセンガニ
↓キンセンガニを二匹同時に砂浜に放して
どっちが、早く隠れるか?
イソギンチャクの放精を発見。
↓これはイソギンチャク放精の動画。
こっちはイシダイ
ギンカクラゲ 漢字だと「銀貨海月」 FBで教えてもらった。
↓こちらも謎だった生き物。FBで訊いたら、奥山英治さんが教えてくれた。
ムカデメリべ
↓こちらは、身体能力が高いシンくんが捕獲したエイ!
↓最後に、海の中で撮影した。魚です。
息子がiMovieで音楽を入れた。ちょっと派手かなぁ。
今年も生き物がたくさん見られた。
いい島だ。
小値賀島 2017の夏休みvol.2
投稿者 koshirohata 日時 2017年8月12日
2017.7.24~29
今年の小値賀では、外食は二回だけ
ほとんど自炊をして過ごす。
僕も、一緒に行く奥永さんちのシンくんも、料理をするから
みんな手際がいい。
お店の厨房の中みたい。
テキパキ動いて、料理して食べる、お茶とデザート、後片付け。
食後はちょっとゆったり
「写真とるよー」
「ダメー!」
「じゃ、足撮るよー」
「カシャ!」
「カシャ!」
「カシャ!」
おお、↓今年は同じサンダルがずらり。
僕、嫁さん、息子、奥永さんちのY君(息子のお下がり)
「じゃ、海に行きますか」
途中、
「あ、緑のトカゲ!」
「ホントだ、立ち上がっている!」
毎日、海。
帰ったらお風呂とアイス。
小値賀島 2017の夏休みvol.1
投稿者 koshirohata 日時 2017年8月4日
2017.7.24~29
長崎五島列島、小値賀島
ここで夏休みを過ごすのも三回目。
今年も毎日いい天気。
向こうの岸に牛が見える。
浜へ続く道がきれい。
海は波が高い日があったので、去年の方が透明だった。
それでも、ここの海は気持ちいい。
『へんてこ!ぜつめつどうぶつ』シリーズ第二弾と実物大パネル展示
投稿者 koshirohata 日時 2017年8月2日
2017.8.2
『えほん図鑑 へんてこ!みずの ぜつめつどうぶつ』が出来た。
前作「りくのぜつめつどうぶつ」につづくシリーズ2作目。
表紙は、大人にとっては有名なアンモナイトだけど、
本文には、本当にヘンテコな生き物を出来るだけたくさん紹介している。
ここで一部をお見せしよう。
たとえば、背中からマイクみたいなものを突き出しているサメ。
「なんじゃこいつは!」
背中にギザギザ剣山のようなテーブルをもったサメ。
「で、なんに使ったん?」
一番新しい絶滅ほ乳類で、まるでクチバシのような口をもつ白い淡水イルカ。
「揚子江河イルカ!10代のころネイチャー番組で見たのになぁ。もういないのだ」
甲羅がお腹にしかないカメ。背中はふにゃふにゃだった?
「最古と言われるカメ、オドントケリス。甲羅って、まずお腹だったんだね」
トカゲみたいな顔をもつクジラ
「頭だけならトカゲかイルカ。体はデッカイ鯨です。」
どでかーいエビみたいな連中。
「古生物ファンのアイドル、アノマロカリスの仲間達。1万種もいたそうだ」
なんと5メートル!もある両生類。
「最大全長150センチメートルのオオサンショウウオの何倍?」
まだまだほかにも、
歯がらせん状に並んでいる謎のサメ。
グニャグニャにひん曲がった殻を持つアンモナイトの種類。
全長26メートルの超巨大魚!
調べれば調べるほど
ちょっと考えられない形をしたものばかりだ。
そして、つくづく思うのである。
「うおーーーーっ、この目で見たかったーー!」って。
さて、ここでNEWS。
この絵本の刊行を記念して
ぜつめつどうぶつの実物大のパネルを、
いくつかの書店で展示してもらっている。
↓こんな感じ。
ジャイアントペンギン↓
ニホンオオカミ
ドードー鳥
などなど、他にもイーパイ作ってもらって展示してもらっている。
子どもがいれば、こんなふうに、記念写真も楽しいと思うので、
お近くの方どうぞ。
8月末までの展示】
場所:ジュンク堂池袋店、難波店、三宮店
くまざわ書店アリオ札幌店
ブックランドサンクス宝塚ソリオ店
【9月からの展示】
場所:ジュンク堂京都店
注意
いいこ、いいこしてくれるジャイアントペンギンは、一体しか作れなかったため、
8月中はジュンク堂難波店でしか見られません。
9月には難波店の展示がそのまま京都店へいきます。
福生の小さなギャラリーでおーなり由子が作品展示しています。
投稿者 koshirohata 日時 2017年7月1日
2017.7.1
先日、僕が作品の展示をした
福生のケーキ屋さんの一角にあるギャラリーコーナーで、先月半ばから引き続き嫁さん(おーなり由子)が展示をしています。
展示作品は、平面、立体を含めて9点。
タムラ堂の田村さんがやっている、小さなギャラリーコーナーです。
(タムラ堂は、「夜の木」「太陽と月」など手刷りの素敵な絵本を出している出版社です)
お近くの方、寄ってみてください。
ケーキもとっても美味しいです。
場所:カフェ・ドゥ・ジャルダン 福生駅西口店
の中にある(ギャラリー・オルタンシア)
住所:東京都福生市福生1044番地 TEL:042-553-7737
営業時間:10:00から19:00まで 毎月曜・第2/第4火曜定休 夏休み:7月18日〜25日
期間:8月13日まで
世界のロックスターと会った時の話
投稿者 koshirohata 日時 2017年6月28日
2017.6.28
これは、
いつ壊れてもおかしくないノートパソコンのHDを整理して
発掘された11年ぐらい前に書いた文章の蔵出し。
せっかくなのでブログでしるします。
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冬の思い出話をひとつ。(長いです)
世界的なロックミュージシャンと会って話す機会というのは、そうそうあるもではない。
しかし、僕にはある。
一度だけ。
1986年。就職も決まった大学4年の冬の話。
その年は伊豆大島の火山が噴火した年であり、
ワールドカップメキシコ大会において、
マラドーナがイングランド戦で「神の手」ゴールと奇跡の5人抜きゴールを決めた年である。
歌謡界では小泉今日子、松田聖子、中森明菜、「おニャン子クラブ」などのアイドル全盛期。
まさにバブル景気のまっただ中。そんな歳の瀬だった。
「レコード屋で、バイトせえへん?」
ぼくは親友の松本に誘われて、京都の「都レコード」という店でバイトをすることになった。
もともと2人は音楽が好きで、とくに松本はロックバンドのギターとボーカルをつとめるほどである。
「ええなぁ!京都のレコード屋なんて、良さそうやん」と、
二つ返事で期待して行ってみたら、そこはとてもレコード店らしくないレコード店だった。
はじめて店に入った時、思わず「あ、間違えた」と180度向きを変えて外に出て、もう一度店の名前をたしかめたほどである。
そこは「四条通り」という大通り、しかも河原町と烏丸とのちょうど中間、という商売には最高の立地にありながら!
間口の狭いぼろぼろの木造2階建ての店だった。
店頭には売れ筋のアイドルの新譜や安全地帯やユーミンが並んでいるものの、店頭の大半を占めているのは、アイドルの名前が印刷された鏡やらコームやらタオル。天井からはアイドルのポスターやカレンダーがぶらさがり、レコード店というより…アイドルショップ。
洋楽などは、奥の方にほんのオマケ程度に面出しされているだけで、全部かぞえてもたったの20枚ぐらい!
しかも店の片側の棚のほとんどが邦楽のカセットテープとカラオケ用の8トラという情けなさだった。
たぶん、松本はこんな店のバイトが、ひとりでは退屈で僕を誘ったのだろう。
ぼくは「ダマされた!」…と思いながら
ニコニコ顔の松本と並んで
「えーと、よろしくお願いします」と
白髪交じりの冴えないおっさん店長に挨拶するしかなかった。
さて、そんな店ではあるが、師走の「都レコード」はそれなりに忙しく、
ひっきりなしに、アイドルカレンダーの予約に来るオタクの兄ちゃんや
アイドルのLPの先行予約による景品をあてこんだミーハーな客で賑わっていた。
当時はアイドルや、アニメの主題歌のレコードなどの先行予約をすると特別に景品がもらえるということがよくあったのだ。
ぼくは、アイドルやアニメに疎くて、景品の詳細を根掘り葉掘り質問してくる熱烈なファンが来ると、全く答えられず困っていた。
「おまえが解らんのに、なんでオレが解んねん」と言いたいところだが、
慣れてくると「はい。あ、そうです。たしか、水着の写真もありますよ。それです。赤いビキニのやつです」などと全くのでまかせを言って予約を次々に取るようになっていた。
そんな寒い京都の暮れのある日。その大物ミュージシャンは、都レコードにやってきた。
それは、ぼくが店の二階にある廃屋のような休憩室で灯油ストーブに当たりながら休憩してた時だ。
裏手にある錦市場で買った好物の回転焼きをほおばっていると、
松本がボロボロの階段を猛スピードで駆け上がってきて、ちいさくて少しつり上がった目を丸く開いてこう言った。
「はた!はた!下にルーリードが来てる!」
ルーリードと言えば、世界中を熱狂させたベルベットアンダーグラウンドのヴォーカルで中心的存在だ。
そして、ぼくは当時、彼らの音楽のファンだった。
「アホか、おまえは…。こんな店にルーリードがくるわけあるかいな」
そんな世界的ミュージシャンがこんなしょぼい、ぼろぼろのアイドルショップに来ると、どうして信じられようか。
いったい、何をしにくるというのだ?
「と、とにかく見てくれ!」
松本があんまり必死でいうので、ちょっと似てる外人が来てて、笑わそうとでもしてるんやろ、しぶしぶ階段を降りた、ら。
……本物だった!
「うそやん!ルーリードやん!」
そういうと、
「え、やっぱ!ほんものか!」と松本が言う。おいおい。
実は本物かどうか自信がなかったので、ルーリードのファンであるぼくに確かめさせたらしい。
ああ~。
ぼくは、驚くと同時に、うれしいような悲しいような複雑な気持ちになった。
なんて、かわいそうなロックスター。
なにも、こんなしょうもないアイドルショップに来んでもええのに。
「外人やし分からんと、普通のレコードショップやと思ってうっかり入ってしもたんやなあ」
複雑な気持ちを抱えつつ、でもこんな機会は二度と無い。
とりあえずサインはもらっとこ!と紙を探した。
しかし適当な色紙が見当たらず。
「こんなん失礼やんなあ」と思いながらも、小さなメモブロックとボールペンを持ち、勇気を出して、「サイン プリーズ!」と差し出した。
するとルーリードは、いかにもめんどくさそうに、メモとペンを取った。
そして、クルクルッとミミズのような線を一瞬で書いて、僕に渡した。
それは…どう見てもサインに見えない。
完全に適当にあしらわれた。
そら、メモブロックはあかんわな。
落胆したが、気を取り直し、ファンであることを主張してみた。
「アイライク ユア ミュージック。ユア『パリスライブ』 イズ ア マイフェイバリット レコード。イッツグレイト!」
などと爆笑ものの英語だが、とにかく必死で言ってみた。
するとその熱意が通じたのか、ルーリードの瞳がきらりと光り、真っすぐにこっちを見て言った。
「今日、日本を離れる。ウォークマンで移動中聞きたいから、日本のロックバンドのをいくつかほしい。全部カセットで」と言ってきた!
(ほんまは英語やけど)
ええっ!この僕が日本代表で、日本のロックバンドを選ぶってこと?
これは大変なことになった。でも、こうなったら、やるしかないではないか。
よ~し、ここはカッコいい日本のバンドを紹介するぞ…って、言いたいところだが、
アカン。この店絶対あかん!!
ぶら下がるアイドルのポスターを横目に、ぼくは、店員にもかかわらず、
「あの、ディスウェイ ゴー ストレート。ラージサイズレコードショップ十字屋!プリーズ。こ、ここはあかんのです。もっと大きい店で買ってください!」
身振り手振りで必死で言うと、
さっきのファン告白で気をよくしたのだろうか、真っすぐぼくを見て、目をキラキラさせて、にルーリードはいった。
「いいんだ。君のすすめるのをくれ。この店でね」
あ~~~いや~~その~~。
ぼくを自分のファンと見込んで言ってくれたのは嬉しいが、
ここは、この店だけはアカン。
とあせってると、
横で聞いていた英文科の学生である松本が
そそくさと「甲斐バンド」と「BOWY」のカセットを取って渡してるではないか!
おい、ええんか?そんなんで。
この店には、それぐらいしか渡せるのがないのはわかるけど、
「おまえな、相手は天下のルーリードやぞ、ニューヨークの最先端やぞ
アンディー・ウォーホルの友達やぞ!」
と言ってる間に、レジでニコニコ会計する松本。
しかもキョンキョンのカセット入れまでサービスしている。
ちょっとまて!!ルーリードやぞ!ベルベットアンダーグラウンドやぞ!
第一そのカセット入れ、景品やぞ。
とそのときだった。
ルーリードが天井を指差し「この曲もほしい」と言い出した。
それは山下達郎の「オンザストリートコーナーⅡ」というアカペラコーラスのアルバム。
当時大ヒットしていて、コーラスはすべて一人で多重録音をしてハモっていると話題のアルバムだった。
僕はカセットを取ってきて「ディス コーラス オンリーワン ボイス」
とただ単語を並べただけの英語で説明した。
すると、ルーリードは目を丸くしてぼくを見つめ、こう言った。
「アメイジング!!リアリー?」
気に入ったようだ。
そして、会計をすました後、レジ横にあるさっきのブロックメモをさっと取って、今度ははっきりとサインをしてくれた。
日付入りで!頼んでもいないのに!しかも握手までしてくれたのだ。
少しは役に立てたようで、ホッとした。
その時、心から思った。日本に山下達郎がいてくれてよかった!と。
ありがとう!山下達郎!
しかし。
ルーリードが「甲斐バンド」と「BOWY」をニューヨークへ向かう飛行機で聴いたのかと思うとなんとも複雑だ。
この、四条通の「都レコード」は、今はもうなくなったらしい。
そしてカセットも、ウオークマンもなくなった。
ぼくの学生最後の、冬の、そして京都の思い出である。
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長い。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。
11年前に文章を書く練習で書いたものです。
読み返すとなつかしく、さらに学生時代の京都を思い出します。
梅雨の晴れ間
投稿者 koshirohata 日時 2017年6月15日
2017.6.15
梅雨の晴れ間。
洗濯機を三度回す。
全部干し終わって、ホッとして庭を見ると
あじさいが気持ちよさそう。
子どもの頭ぐらいある大きなアナベルが、花火のように打ち上がっている。
嫁さんが「きれいなぁ。もったいないから飾るわ」
と、いそいそとハサミを持ってきた。
彼女は次々に摘んできて
あっという間に家のあちこちにアナベルがいることになった。
洗面所にも
階段の上り口にも
リビングにも
白い花火が、あっちでポーン。こっちでポーン。
春の花の時期は終わったけれど
今年の庭は、あじさいたちが元気だ。
玄関側のカシワバアジサイ
裏庭の青いあじさいは、今年とうとう塀を越えて、楽しそうにみんなで外をのぞいている。
道を通る人を眺めている暇そうな犬みたいに。
玄関の駐車スペースの縁には
ふわふわと、モモイロヒルザキツキミソウが勝手に咲いている。↓
(嫁さんはこの長い名前を覚えていた)
数年前に月桂樹がダニにやらてしまったので、
常緑のセイヨウヤマボウシに植え替えたら
今年はこんなに咲いた。
梅雨の晴れ間。
そして、締め切り中のささやかな数時間。
卒業式
投稿者 koshirohata 日時 2017年3月23日
2017.3.23
息子が小学校を卒業した。
今朝まで、ケロッとしていて
案外平気なんだな、と思っていた。
この小学校の卒業後は、二つの市立中学に別れる。
その上、都立中学や私立中学に行く子がたくさんいて
これからは、本当にバラバラになっていくから。
ところが、
式中盤から、その別れの実感がやっと湧いたようだ。
息子をはじめたくさんの子たちの目から涙がこぼれる。
えっ、そうだったの?
式がおわり、卒業生の退場。
先頭の先生は号泣。
子どもたちも涙を拭いながら
ひとりずつ順番に、ゆっくりと歩いて体育館を出て行く。
いい小学校時代をすごせたようだ。
みんなに
いい中学時代を!