裏山の奇人
2014.09.17
おすすめ本を二冊
小さな虫が好きな方には五つ星の本。
「裏山の奇人」小松 貴 著
ツノゼミ好きの友人が、
「最近知り合った面白い人が本を出したから」と、くれた。
蟻の巣に寄生するアリヅカコオロギ属を研究する若き研究者の随筆。
しょっぱなから、夢中になって読んでしまった。
虫好き、生き物好きが高じて選んだ、この研究職という究極の生き方を、
笑いに包んでつづっていて興味深く、楽しい。
その生き方は、純粋であり、滑稽であり、切ない。
そして、この世の中は謎と驚きに満ちていることを再確認させてくれる。
簡単な言葉で、書かれた文章は、虫の知識のあまりない者でも楽しめる。
なかなかの文才のある人です。
最初にカラーの口絵が4ページある。写真の技術、センスもそうとう高い。
中にも随所にモノクロ写真が掲示されていて楽しい。
で、思わず買ったのが「アリの巣の生きもの図鑑」。
こちらも素晴らしい出来だった。
これを見ると、すぐにでもアリの巣を暴きたくなる。
小松貴氏が専門とするアリヅカコオロギ↓
本物が見たい。
図鑑で気になったのがこの子↓
なんだこいつぁー!ダンゴムシ以上に、きれいに丸くなるのだそう。
気になるー。九州南部以南なのでチャンスがあれば見てみたい。