「にちようびの森」
2015.5.21
新刊。
この本は、子育てしながら時々、子どもの遊びの環境について考えていたことを描いた。
僕は子ども時代、自然とかかわった遊びが、大好きだった。
渓流で川遊びをいっぱいして、田んぼや横に流れる小川でカエルやカメやメダカを捕って遊んだ。
ときには蛇をつかまえたり蛇の卵を見つけたり、
殺したり、家で飼ったり、
生き物の形のうつくしさに見とれてうっとりしたり。
意識してなかったけど、そういう時間はとっても豊なものだったんだと思う。
でも今は、自分の子どもにそんな体験をさせてあげるのが、なかなか難しい。
川や田んぼなんて父親に連れて行ってもらわなくても子どもだけで平気で行けたんだけど、
東京の校外では、小さい子だけ行ける距離になかなか無い。
「男の子なんて、ほおっておいても勝手に遊んで大きくなるさ」と思うけれど
実は、環境がすっかり変わっている。
親たちが、無意識に受け取っていたあの自然との時間を、
僕たちの子どもは放っておくと、ほとんど経験することなく
あっというまに思春期をむかえてしまう。
親の仕事が増えるけど、時々、つきあって自然の残ってるところに連れてってあげたいなと思うのだ。