進化論が危ない。
2016.3.15
昔からダーウィンの進化論が、どうも納得いかなかった。
ダーウィンは、すべて偶然によるものだという。
偶然に出来た突然変異が、偶然に環境に適応し、生き残る。(自然淘汰)
それを繰り返す事で、人になる。
まず、数十種類のアミノ酸が偶然にできて、それが偶然にタンパク質をつくって、偶然に細胞を作って、
それが偶然に単細胞生物やウィルスを作って、それが偶然に無脊椎生物を作って、それが偶然に脊椎動物を作って、それが偶然に魚を作って、それが偶然に両生類を作って……偶然に人になる。
全部、偶然に。
昔テレビで、科学者のカール・セーガンが進化をたとえてこう言っていた。
「進化とは、袋に分解バラバラにした時計の部品をいれて、
その袋を振ってるうちに、しまいには完璧な時計になったというのと同じです。
長い年月をへることで起きるのです」
進化論をまとめると
● 親が持って生まれた遺伝子は、そのまま変化せず子に伝わる。
● 遺伝子は生き物の設計図なので、生き物は遺伝子の通りに生まれて育つ。
● 遺伝子の変化は、偶然の異常(個体の突然変異)によってしか起きない。
● そして、その異常な遺伝子をもった個体が正常な遺伝子の生き物よりも、
環境にマッチして生き残る。そして同じような突然変異の個体と出会って子孫を作る。
● これが、数えきれない回数、都合良く起きて、単純なものから超複雑なメカニズムが出来た。
ずっと僕は、この理論がどうしても信じられなかったのだ。
ところが!!
この進化論をひっくり返すかもしれない研究結果が近年次々に発表されているようなのだ。
それは、エピジェネティクスという研究分野で、
10年ほど前から注目を集め出したそうだ。
その研究結果の分かりやすいのを書きます。
①猫のクローンを作ったら、毛の色も性格も全然違う猫になっちゃった。
②遺伝子の一部を壊したネズミを作って、体のどこが欠損してるか調べたら五体満足で健康だった。
③雄のネズミに桜の匂いと電気ショックをあたえることで、桜の匂いに恐怖を感じさせるようにしたら
そのネズミの子も、生まれながらにして桜の匂いで恐怖を感じることがわかった。
(しかも受精のたった2ヶ月前の経験で)
④同じ遺伝子を持つ凶暴な性質のハチを違う環境で育てると、おとなしい性質に育つ。
ここから、考えられる事
①どうも膨大な遺伝子(DNA)は設計図ではなく、たくさんのアイデアがかかれたもので
どこのアイデアのDNAを使うか使わないか(オン、オフをきめる)は、別の書類があって、
それが決めるているようだ!
(現在はそれはRNAだと研究者の多くは考えてるらしい)
②その遺伝子のオン、オフを司る書類は、ある部分、子孫に伝わる!
③その遺伝子のオン、オフを司る書類は、生まれてからも変化する!
なんかワクワクしてきたぞ。
今、感じたり経験していることが、自分自身のDNAの働きを変える。
今、感じたり経験していることが、未来の人間を変える。
そう思うだけで、楽しくなれそうだ。
参考にしたページ↓
クローン猫 CC
http://catman.moo.jp/cloned-cat/
マウスの実験
http://tocana.jp/2013/12/post_3334_entry.html
ハチの研究などたくさん
http://wired.jp/2013/11/28/epigenetics/
古い記事ですが、
福岡伸一氏によるエピジェネティクス解説
http://diamond.jp/articles/-/16066