神麻績機殿神社
2016.5.18
松阪の海の帰り
不思議な雰囲気の森が見えた。
「古墳かな?」
しばらく行くと、
「あれ。もう一つある」
「なんやろ?」「行ってみよか?」
↑この写真はGoogleマップから
近づくと、鳥居。
神社?
森の中も道が真っすぐ続いている。
鍵型に曲がった先に、社があった。
しかも、この様式は伊勢神宮のものだ!
森に守られ、玉砂利がひきつめられたこの空間は、
神聖な空気が流れている感じを受ける。
そこに
お!布をまとった少女。
時空と越えてきたのか?
いやいや、
姪のしおりちゃんが、海で濡れちゃったので姉のスカーフを巻いてるのでした。
隣の息子も赤い布を羽織っていて、
この2人が神社にみょうになじんでいる。
さっきから社の中から「カタン、カタン」と音がする。
ちょっと覗いてみよう。
おお!
宮司さんが機織りしている。なんだなんだ?
帰りに社務所でパンフをもらって読んだ。
ここは神麻績機殿神社。(かんはとりはたどの神社)
神様の衣を「神御衣」(かんみそ)といって、
伊勢神宮では毎年春と秋、天照大御神に和妙(にぎたえ)と呼ばれる絹と
荒妙(あらたえ)と呼ばれる麻の反物(たんもの)に、
御糸、御針などの御料を添えてお供えする神御衣祭(かんみそさい)が行われるのだそう。
そしてお祭りに先立ち、和妙(にぎたえ)は神服織機殿(かんはとりはたどの)神社、
荒妙(あらたえ)は神麻続機殿(かんおみはたどの)神社のそれぞれの八尋殿(やひろでん)で
奉織(ほうしょく)されるということです。
そして、最初に見た森は神麻続機殿(かんおみはたどの神社)だったのだ。
二つの神社はついになっていて、
それぞれ年二回、伊勢神宮で神様にお供えする反物などを織っているということ。
それでちょうど、機織りをする時期に当たったので、
機織りシーンを見る事が出来たのだ。
すてきな神社と神事を見られて、とても運が良かった。
↓こちらが、そのパンフ。