わたしたちのカメムシずかん
2016.9.18
福音館書店の月刊絵本「たくさんのふしぎ」11月号でカメムシの話を描いた。
10月1日には書店に並ぶ。
これは岩手県葛巻町で本当にあった話。
春と秋に、校舎にたくさん入ってくる嫌われ者だったカメムシだけど、
校長先生の「名前を調べてみない?」ってひとことから、
事態は急変。
最初子どもらの反応は
「えーーー?!」「やだー」
ところが、少しずつ名前がわかってくると、
子どもたちは、どんどんカメムシの名前を調べるのが楽しくなっていく。
そして次々に新しいカメムシを発見!
廊下に張り出されたカメムシはいっぱい。
ついには自分たちの「カメムシ図鑑」を作ってしまうまでも。
葛巻まで取材で二回行った。
実際の学校を見て、子どもたちと話したり、下校に付き合ったり。
林や森や川も見てきた。
秋には、中学の体育館で集まってきたカメムシの集団も取材。
その場を見ると、やっぱり絵の臨場感が違ってくる。
これは菜の花にきたナガメ。
名前を知ることで、虫と知り合いになる。
知り合いになると、不気味な感じがだんだんなくなってくる。
気がつけば、怖くない。
遠い国の人でも、会って知り合いになれば、大切な人になるのと同じなんだなと思う。
葛巻の子どもたちが実践した、素敵な話。
10月1日に書店でどうぞ。