1987年のダンボール その6
2018.11.28
1987年に詰めたダンボールの中に
シングルレコードの束があった。
ほとんどが小学校時代に流行った歌謡曲
アグネスチャン、野口五郎、フィンガーファイブなど。
そして、その一番奥に、
チラリと見えたジャケット写真。
「うぅーわぁー!」
僕はそれを見た途端に
なんとも言えない、懐かしさと、恥ずかしさが湧き出して、
視覚はグルグルと回り
魂は時空を超えて中学時代にワープして行った。
正直に言うと、
この人が僕の初恋の女性である。
これでは分かりにくいが、
イギリス映画『小さな恋のメロディ』の主演女優トレーシー・ハイドである。
そう言うとわかる人は多いだろうか。
そしてこの写真は、1977年に18歳になって来日した時のものだ。
映画の撮影時が10歳だったのでかなり成長した「メロディ」なのだ。
では、このレコードは何かというと。
1977年、「小さな恋のメロディ」は
リバイバル上映であるにもかかわらずヒットした。
そしてトレーシー・ハイドの人気が再燃!
それを受けて雑誌「ロードショー」が5周年記念として
雑誌を二ヶ月連続で買って応募すれば
このソノシートがもれなくもらえるという企画を行ったのである。
内容はというと、
砂浜でのデートシーンの音声数分と
彼女のファンへのメッセージが少し。
もちろん全部英語。
たったそれだけ。
それでも、すっかり彼女に恋していた日本のウブな男子たちは
ビデオも無い時代、このソノシートの彼女の声を聞いては
ハート目で、うっとりとしていたのである。
これを恥ずかしい記憶と言わずしてなんと言う!
僕の中学2年のことである。
初めて見たのは確か小6のテレビ放映だったような。
それから一年ほどでリバイバル上映があって
当時入れ替え制ではなかったので2回見て、
それでも足りずに結局三日も通うことになる。
多分5、6回見たと思う。
(どんだけやねん!)
当時、まだ家のテレビが白黒だったせいで(涙)
とにかくあまりも綺麗なスクリーンの色彩に圧倒されたものだ。
余談だが、
小学校低学年の頃、「こどもの日」に高槻市民会館で無料で上映された
ディズニーの「シンデレラ」で
やはり、その色の美しさに度肝を抜かれた記憶は今も鮮明である。
(おい、1世代上の人の会話やろ)
もちろん、DVDも、ブルーレイも持ってます。
ちなみにDVDの吹き替えは杉田かおる。ものそいいです。
ブルーレイはアニメ声になってて全然あきません。字幕で見ましょう。
この映画について僕が朝日新聞で描いたイラストとインタビュー記事が
こちら↓
https://www.asahi-mullion.com/column/article/dmovie/2045
ま、この件はこれくらいにして
他に出てきたレコードの一部がこちら
中学から大学ぐらいの時にはまっていた、ポンキッキの歌
右は作詞作曲が宇崎竜童。
関西人なら懐かしきCM曲。
「パルナス」のソノシート。なぜか幼稚園の頃には家にあった。
歌は藤山一郎と中村メイコ。古〜。
二曲目はパルナスのクリスマスケーキの歌。 わかる?