『ステイホーム期間にやったこと2』〜金継ぎ

2020.5.25

 

 

「金継ぎ」をやってみた

これはもう何年も前に、

初心者向けの金継ぎセットを買っておきながら

ずっと塩漬けにしていたのだが

ステイホームの中で、

「いっちょやってみっか」と

重い腰を上げ、これまた前から買っていた指南書を開いた

 

とりあえず、できたのがこれ↓

 

グレイ全体.jpg

 

全体の工程を経験することで

『金継ぎ』って、どういう仕事なのかというのがわかった

そして難所もだいたいわかった

 

やってみると

楽しい!

結構あってるかもしれない

 

 

グレイ長い.jpg

 

 

どんな作業かというと

 

1、細かい粘土細工的な作業

2、細かい彫刻的な作業

3、細かい筆使いがいる作業

4、1日の仕事量は少ないけど、何日も寝かしたりして手間がかかる

 

こういう風に、

とにかく細かい作業で

手間がかかるのだが

この作業のどれもが、僕にあっているのだ

 

粘土細工も彫刻も得意な方だし

筆に至っては、一応プロだ

 

何日も間を置いてするのも

若い頃に比べ、

集中力の持続時間の短くなった僕にはちょうど良いのである

 

なんというか、この点「金継ぎ」は園芸に似てると思う

植物の世話をする感じ

大工仕事のように、気合と腕力でパパッとするもんじゃないのである

 

緑小.jpg

 

 

何時間も細かい作業って続けるのは大変だけど

これは、20分程度で作業終了

また明日ねーって感じ

 

ただ今回は初めてなので

5枚も一編にやったのが失敗だった!

 

特に最終工程の金粉を蒔くのときの

漆の乾きのタイミングが微妙で

一気に弁柄漆を塗ってしまった僕は

タイミングを失う!

それでテンパる!

そして慌てる!

仕上げの作業が雑になる!

 

ま、こうならないように

絶対2〜3枚程度でやったほうがいい

いや、最初は1枚からやったほうがいい

ということが判明

 

と言いながら今、

2度目の金継ぎでは二枚の皿とコップ、茶碗の4点をやってて

全く成長が見られない

 

時間差で作業してるけど、やっぱちょい大変

 

黒.jpg

 

↑これは、元の色が黒っぽいので、

金粉をせずに

黒い漆を3回塗って仕上げにした

 

「金継ぎ」を始めるに当たって

まずセットを買ってやる

自分に合う作業か確かめるのがやっぱり良いように思う

それで、もっとやりたいと思ったら自分で材料や道具を

ネットなどで買い足していくのが良いなと

 

最大の理由は金粉が高い!から

セットに入っているのは

1グラムも無いかもしれない金の粉末

セットの値段のほとんどはこの金粉の値段なのだ

 

あと、セットの説明だけでは不十分で、

指南書を買ったほうがいい

そしてさらに、ネットの金継ぎサイトを読んで、

リンクの動画も見てイメージしてからやったほうがいい

 

そうやって僕は結局

セットでは足りないと判断して

道具や漆も追加して買ってから始めたのだ

 

具体的に買い足したものなどは

●黒漆 (黒呂色漆 40g )アマゾン

●弁柄漆 (すぐ塗れ〜る 赤10g) アマゾン

●プラスチックヘラ(小さめのが二本あるといい)

●サンドペーパー800番

あと

紙パレット

錆漆を練ったり、漆をチューブから出しておくのに

本やネットではガラス板を使うとあるけど

僕は仕事で使う紙パレットを小さく切って使った

洗わないで捨てることができて便利

テープでカッターマットなどに固定して使うといい

 

できれば筆

セットのは太くて細い線が引けないので

「もっと細かくキレイに塗りたい」って人には

超細い筆を一本買いましょう

 

そして一番の注意事項は

漆のかぶれ

漆はなんと言ってもかぶれるのが怖い

どんな症状かはネットで検索してください

痒いそうよ

 

で、僕の場合

今回やってみてわかったのは

完全に漆を皮膚につけることなく終わることは不可能だと言うこと

僕もかなり慎重にやってたつもりだけど

気がついたら、指先や肘や手の甲なんかに

チョンってついてます

ゴム手袋やってても、脱いで片付ける頃に

「あれ?」って

 

ネットで調べたら

職人さんは手袋してない

指南書の著者も手袋してない

職人さんなんて、漆で手が真っ黒!

 

つまり、

一回か二回、かぶれて免疫できる人じゃ無いと

向いてないってことだ

 

僕はと言うと

実は、全くかぶれなかった

初日から「ぎゃー!めっちゃ漆ついてもうーたやん!」

と焦りつつ

「これは絶対かぶれるな」と腹を括っていたのに

ゼンゼンヘーキ

子どもの頃からチャドクガやダニでかぶれたり

山で謎のかぶれを経験したりしたからだろうか?

それ以来

気をつけてはいるけど

手袋無し、手につきまくり

 

こう言うこともあって

結構、僕向いてるかも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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