『二平方メートルの世界で』
2021.4.20
絵本『二平方メートルの世界で』が刊行された。
この作品は、
生まれたときから脳神経の病気で入退院を繰り返している
実在の小学3年生が書いた「子どもノンフィクション文学賞」(北九州市主催)の大賞受賞作品だ
それを絵本にして出版したいという編集者から依頼があって
仕事場に来た編集者が持ってきたこの文章を読みおえた時、
僕は、大きく息を吸いこみ、しばらく言葉がでなかった。
胸がぎゅうと締め付けられる思いのあと
思いがけない感動がまっていたのだ。
今日も、全国の小児病棟ではたくさんの子どもたちが
一人で自分の体と向き合い、病気との孤独な戦いをしている。
せめて、そのことを僕たちは忘れずに覚えておきたい。