新潟市と鵺(ぬえ)の接点
2016/10/03
9月28、29と講演で新潟市の親松幼稚園に。
僕が北陸に行った最北端は、こないだの燕市だったので、今回の新潟市は記録更新となる。
燕三条駅を出る新幹線の中で「ここからは未踏の地だ!」と一人感慨深く思う。
さて、予定より遅めに着いた新潟で、下調べしたところ
「沼垂テラス商店街」なる場所が面白いというので行ってみたのだが…
ほとんどの店が、すでに閉店…。夕食の予定は…消滅。
しかも雨、タクシーで来たのに。
しょうがなく近くの店でパスタを食べ、ぶらぶらしながら駅に戻る。
なんとなく新潟駅周辺を把握する。これはこれで楽しい。
さて、そんな新潟市訪問だけど、翌日の講演を無事終えて午後は海へ。
僕のリクエストで園長先生と副園長先生が連れて行ってくださった。
向こうに見えるのは
佐渡島!でかい。やっぱでかい!
海のひなびた感がまたいい。
さて、帰りの新幹線で、ちょっと驚くべき妖怪の正体を知ることに。
新潟の地ビール「エチゴビール」を飲みながら、
座席の前に置いてあるJRの広報誌「トランベール」を開く。
特集は「妖怪、新潟に現る」。
荒俣宏氏と古生物学者・荻野氏などが妖怪伝説をめぐって新潟を歩くというもの。
ここで、本当に驚くべき説が掲載されていたのだ!
「鵺」ヌエという妖怪。「平家物語」「源平盛衰記」にでてくるのだが。
この鵺の特徴は、顔はサル、胴体はタヌキ、尾っぽはヘビ、足はトラなんだとか。
毎夜現れ、宮中の屋根に登って天皇を悩ませていたという。↓
さて、ここで古生物学者の荻野氏が驚くべき見解を披露する。
「一方で、『源平盛衰記』では鵺の描写は、おおむね『平家物語』と同じですが、尻尾はキツネに似ているとあります。私は尻尾がキツネというのであれば、現在でも存在する動物の中に心当たりがります」
「え?まじ?現存する動物なん?」
答えは次のページにありました。
「それは、レッサーパンダ」なんだって!
レッサーパンダは、
「長い褐色の胴体はタヌキに似て、
キツネのようにフサフサの尻尾を持ち、
トラのような鋭い爪があります。
夜行性で高所に登る習性も合致する」そうな
しかも、現存するレッサーパンダは小型だが、
かつては全長150センチに達する巨大な種類が
イギリスから日本までという広範囲で生息していたことが解っている。
そして、日本では唯一、新潟からレッサーパンダの化石が出ているのだ。
もしかしたら、大型レッサーパンダの生き残りが平安時代ぐらいまで日本にいたのではないか!!
なんというワクワク感。
とりあえず、僕はそれを信じる。
なぜって?
そのほうが楽しいもん。