謎のクズクズ

2022.1.19

 

 

 

さて、この写真は↓
先日アップしたお正月に飾ったボケの花なのだが

 

ぼけ1.jpg

 

 

 

一週間ほど前から

この花瓶の右横のあたりに

細長いクズクズが落ちているのに
嫁さんが気がついた。

 

 

枝1BB.jpg

 

 

 

白くて、形は長さ5ミリほどの短いひも状
よく見ると顆粒薬のようにもみえる。

 

 

フン1B.jpg

 

 

はじめは花粉か雄しべの枯れた物かと思い

花をじっくり見るのだが
どうも、そんな物ではない

 

フン2B.jpg

 

 

では、虫のフンだろうと
虫を探してみるのだが
見当たらない。

すると翌日、
またこれがたくさん落ちている。

 

再び虫を探すが、どうしても見当たらない。

嫁さんも熱心に探すけど見つからない。


しかも散々観察しても、
葉っぱを丸めて隠れていることも

枝に穴が開いているわけでもない

 

そして、ちょっと目を離している間に

また、クズクズが増えているではないか!!

 

いったい、犯人はどこに身を潜めているのだ?
何度もなんども、花、枝、葉っぱを見つめてみる。
嫁さんもときどき思い出しては枝を見上げている。

 

こんなことを、一週間ほど続けていた

 

そして、ついに!

椅子に乗って一本ずつ真近で目を凝らして観察してみると

一本の枝の先端部が穴になっていた

 

横からみても穴は見当たらないのはこのせいだった。
高い位置にある枝の先端がストロー状に

穴があいているので、

上から覗かないとわからなかったのだ!

 

それで、先端を毟って見る↓

 

枝1B.jpg

 

何にもいない

 

 

もうちょっと、毟ってみる

 

枝2B.jpg

 

お、奥になんかみえる!

さらに数センチすすむと…現れた。

 

枝3B.jpg

 

 

すでに、おしりからフンを飛び出させたイモムシだ

 

枝4B.jpg

 

 

引っ張り出すと

長さ15ミリほどの虫の幼虫だ

 

おそらく、タマムシかコメツキかカミキリ

マクロ撮影して顔を見ると

 

虫1B.jpg

 

 

ちっちゃいけどタマムシの幼虫の顔だ!

 

タマムシの幼虫はなんどもみたことがあるけど

こんなちいさなのは初めて

 

小さい種類のタマムシの仲間は、

丸っこいチビタマムシや、細長いナガタマムシなど

たくさんの種類がいる

 

僕にとっては、

チョット興奮する出来事であった。

今回はじめて、

この手の小さいタマムシの幼虫が、

こういう細い枝を食べ進んで成長する事実を目の当たりにできたのだ。

 

 

イモムシ嫌いな人はごめんなさい。

 

でもね、小さいタマムシは数ミリのすごくちいさい甲虫だけど

キラキラに輝く子や、形が寸詰まりの子がいたり

きれいでとってもカワイイよ。

 

虫2B.jpg

 

 

備考

今回の発見で考えたのは

おそらく

この手の小さいタマムシは、木の細い枝の先端に卵を産み

孵化したまだ小さい幼虫は、柔らかい細枝の先端から食べ進む。

幼虫は木の中心に向かって成長していくので、

必然的に食べていく木の枝も、進むにつれて太くなる

という仕組みになっているのではないだろうか。
全くうまく出来ているものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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